Dynamite!!
大晦日、格闘技の祭典Dynamite!!が行われる。しかしK-1 PREMIUMとはいうものの、K-1ルールで行われる試合は魔裟斗VSチェ・ヨンス、ニコラス・ペタスVSキム・ヨンヒョン、武蔵VSベルナール・アッカ、そしてU18の選手のみで行われるK-1甲子園だけだ。だけだといっても結構あるように思うが、はっきり言って目を引くカードはない。まあせっかくだからコメントしていこう。

まず魔裟斗VSチェ・ヨンス。これは去年の大晦日にやる予定だったカードだが、ヨンスが怪我か何かで欠場した代わりに元ボクシング日本ミドル級王者の鈴木悟が参戦。鈴木は日本王座を9度も防衛したことのあるボクサーだが、善戦したもののローに苦しめられKO負け。ヨンスは元WBA世界王者であり、直接対決でも鈴木にKO勝ちしている。が、元はSフライ級のためK-1ではベストウェイトではないだろうし、7度も世界タイトルを防衛をした現役時代から約10年が経っている。去年ならまだしも、今年の絶好調な魔裟斗相手ではロー数発で試合が終わりかねない。ヨンス本人はブランクのためボクシング技術でも魔裟斗に劣ると言っているが、さすがにパンチ勝負は危険を伴うし、魔裟斗もローで攻めると公言している。ヨンスは攻撃的で手数も多いためローを出させない距離まで詰めてパンチを打っていくだろうが、ローを1度も貰わないのは不可能。1度貰えば2度目が貰いやすくなり、2度貰えば3度目は更に貰いやすくなる。ヨンスが勝つには足をやられる前にKOするしかないわけだが、魔裟斗がワンマッチでKO負けを喫したのはこの10年間で1度もない。ヨンスがローカットを高次元で習得しているなら別だが、トップファイターとの対戦経験がなく足を痛めつけられたことのないボクサーはいかに根性があろうとローに屈するのは時間の問題だ。ただし、魔裟斗はローで仕留められなかった場合、最後まで手数を出し続けていたら判定負けもあり得なくはない。万が一を起こすことなく2、3RでKOというのが予想される結果であり、魔裟斗には圧勝が求められるだろう。ぶっちゃけ苦戦なんて論外、ヨンスが善戦する可能性はあるが内容も勝敗も見えている。試合自体に大した面白味はない。

続いてニコラス・ペタスVSキム・ヨンヒョン。キム・ヨンヒョン≒チェ・ホンマン。出身も体格もほぼ一緒。韓国相撲ではむしろヨンヒョンの方が凄い功績を残しているらしい。よってこの勝負はお話にならない。ペタスはある程度知名度の高いベテランK-1ファイターだが、今は地区予選トーナメントでも良くてベスト4止まりではないだろうか。巨人に通用するこれといった武器があるわけでもないペタスは、ただでかいだけの巨人に勝てる要素がない。ただヨンヒョンは未知数。今のホンマンより技術はないだろうが、パンチしか教わってないのか?膝蹴りはもう使えるのか?もしや前蹴りまで会得しているのか?打撃技への対応次第で状況は変わってくる。まあよっぽどヘタクソじゃないかぎりヨンヒョンの判定勝ちだろう。巨人絡みで面白い試合になるとは思えない。

何となく期待するのが武蔵VSベルナール・アッカ。武蔵は先日噛ませ犬のような相手にKO勝利したが、今回はどうだろうか。藤本にすらKOされる程打たれ強さを失ってしまった武蔵にはもうヘビー級の猛者と戦える強さはない。アッカは身体能力が高く、勝った試合は全て短時間でのKOなため、初心者とはいえ軽視できるほど安全な相手ではない。リーチでは完全にアッカ有利。アッカの攻撃を丁寧にガードしてローないしミドルを打っていけば、まあ武蔵相手だしね、とアッカに同情コメントを寄せることができるが、武蔵がもし自分の間合いを保てず、もし強烈な打撃を貰ってしまったらどうなるかはわからない。アンディ・サワーは今年K-1 MAXで優勝した後、疲れやダメージの抜けきってないであろう体で格闘技歴の浅いアンディ・オロゴンと戦い、ダウンを喫し負け同然の内容の試合をした。百戦錬磨のサワーですらアクシデントは起こりうるのだ。武蔵はサワーほどダメージはないとはいえ、疲れは溜まっているかもしれない。いや、万全であってもアッカのKO勝利というのは可能性としてあり得る。今までの武蔵ならそんなことはあり得ないが、年々弱っていることを考えると…まあ武蔵の判定勝ちが妥当かな。これで負けたらさすがに引退した方がいい。アッカがKOしないかぎり沸く試合ではないな。武蔵が勝つのは当然だから。

唯一といっていい楽しみがK-1甲子園。既に知名度も高いHIROYAや、ブラジリアンキックなど技が多彩らしい才賀紀左衛門など、大晦日という大舞台に召集された選りすぐりの選手達ならきっと素晴らしい試合を見せてくれることだろう。試合自体も面白そうだが、若いからこその頑張りというのが見れるというのも良い。若いのにこんな大イベントに出場するからにはきっと気持ちの強い選手ばかりだろう。技術は高いのか低いのか全くわからないが、どちらにせよ楽しませてくれそうな予感がする。

以上がK-1ルールの試合。今のK-1のトップファイターと呼べる選手は魔裟斗しかいないし、だいたい読める。これでは甲子園に期待するしかない、というのが本音ではある。あーあ、HERO'Sルールの試合も書いてたのに全部消えた。なんで?どうせ技術論も何もない不毛な文章だからいいけどさ。マヌーフ対西島が一番楽しみかなー。だーらだら見よーっと。

2007-12-30 Sun 23:00
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